俺の手から歌稟の手がすりぬけていった



「歌稟!?」


俺は焦って歌稟を抱き上げ、会社の医務室に運ぶ


歌稟の顔は青ざめてまるでなにかにおびえているような顔だった


歌稟のことをお姫様抱っこするとよくわかる


以前からすごくやせていたが、最近は心配なくらいさらに痩せていた