「ん?」
「今手を挙げてないのって、変?」
「別に、無理して手を挙げなくてもいいでしょ。」
「そ、そうだよね!」
ホッと胸をなでおろす。
先生が、パンっと手を鳴らした。
「その必要はないぞ。黒目は、小さいときまでこの町にいたそうだ。」
そこまで聞いて、私の内の何かが反応した。
黒目爽って、もしかして...爽くん?
いや、でも、そうだとしたら、見た目も性格も変わりすぎているし。
私の記憶の内の爽くんは、いつも笑っていて、周りにほわほわオーラが見えていた。
でも、何年もの月日が流れたのだから、変わっていても不思議じゃない。

