はぁ…とため息をついて首を横に振る。
「じゃぁ教えてよ〜」
ニコニコと笑顔を絶やさない奴を見てるとだんだんイライラしてくる。
「千歌。近藤千歌。」
「チカちゃんか…可愛い名前だねぇ？」
はぁ…変なやつに絡まれるようになったな。運が悪い。ニコニコしてるやつの顔を見る。気持ち悪い笑顔。
「ん？なに？なんか俺の顔についてる？」
「…わざとらしい笑顔。」
そういってこいつから離れるために教室を出る。疲れた。
もう帰ろう。今日は仕事だ。今日のターゲットは確か…
＊
「…なんであの子、俺がつくり笑いって気付いたのかな？」
「知らん！！俺はあの女嫌いだからな！関んねーぞ！」
「面白い…ふは…」
この時私は知らず知らずに目をつけられてることなんて知る由もない。
