「ねぇ誰ぇ?」


「チカちゃんだよ〜♪」


戻るか。そう思ってドアに手をかけた。


「待って待って!チカちゃんゆっくりしてって?ベッドもあるから!」


ピクッ…ベッドか。いい。とてもよい。


「はい、いい子♪」


結局誘惑に負けてすぐそこにあったソファに座る。


「俺らのこと、知らない?」


「興味ない」


「はぁ!?お前何様だこんにゃろー!」


事実だから。


「俺ら、ここらじゃ有名な暴走族なんだけど…」


暴走族…あぁ。あれらか。