ねぇ、松風くん。



あれから散々考えて、

「……やっぱり、行こうかな。」


やっと決意した時には、既に時計は19時45分を知らせていた。


急がないと帰っちゃう!


もっと早く決断するべきだった。会いに行くと決まれば服だって髪だってメイクだって………

でも、時間ないし!!


あーー!もう、いいや。

クリスマスに松風くんに会いに行くと言うのに、可愛げもなく白いニットにジーンズ、上にダッフルコートを羽織りマフラーを巻いた私は

ラッピングされたマフラーを紙袋に押し込んで階段を駆け下りる。


「お母さーん!ちょっと出てくる!」


”すぐ戻るから!”と、玄関からリビングへと一方的に叫ぶと家を飛び出した。