”佐々木さんなら、レジに回って貰ったよ〜!” 源さんなりの気遣いだったんだろう。ただ、今はそれが全力で有難迷惑! 俺の頑張りって一体……。 今レジにいたら、間違いなく男子高校生2人組と鉢合わせるだろう。 俺とすれ違わなかった…という事はつまり、佐々木さんは洗い場から厨房を通ってレジへと向かったのだろう。 何でこの店、レジへのルート2つもあるんだよ。 「……やっぱり。」 そんな事を思っていた俺に見えてきたのは、男から伝票とは違う白い紙を手渡されてレジで固まっている佐々木さんだった。