ったく、こんな事になるなら先に着替えさせてから回ればよかった。
「……ごめん。焼きそばじゃなくて、たこ焼きにしよ。」
「…え、あ、うん!」
相変わらず佐々木さんの腕を掴んだまま、佐々木さん(阿部さん)のリクエストは大いに無視して、近くの模擬店でたこ焼きを3つ買った俺。
「あの、松風くん…お金払うよ!」
たこ焼き2つを袋に入れたまま佐々木さんに差し出せば、タダでは受け取れないとばかりに胸の前で両手をブンブンと振った。
「いいよ、俺のおごり。焼きそばじゃないけど。」
「…でも…悪いよ。」
「いろいろ安倍さんにも、無理言ったし。」
俺の言葉に”え?”と驚きを隠せない佐々木さんはメイド姿で首を傾げた。
…なんか、可愛いし。


