「…佐々木!」
「…はい…?って林くん。どうかした?」
オーダーを取って戻ってきた私に、少し焦ったような林くんが映る。
「美香、教室 戻ってない?」
「…いや、休憩入ってそのまま戻ってないけど…!」
「……ったく、どこ行ったんだよ。あんな格好でウロつきやがって。」
あんな格好……つまり、私と同じメイド服姿。美香ちゃん気に入ってたからあのまま校内回っちゃってるんだ。
「美香ちゃん可愛いから…心配だね。」
「ニヤニヤすんな。」
おっと、いけない。無意識のうちにニヤけていたらしい。顔を引き締め直す私に
「もっかい探してくる。サンキューな。」
そう告げて走って行ってしまった林くん。あの2人の恋は動き出すのだろうか。
…文化祭マジック、か。
松風くんは今頃 何してるかな。
隣のクラスなのに、会うのが怖い。


