スポーツ大会から2週間。
先輩、後輩問わず毎日と言っていいほど適当な場所に呼び出されてはこうして告白される。
”めんどい”と、呼び出し拒否しようと思った俺に、”最低なヤツ、クズ、ゲス”と永遠暴言を連発してくる直斗に折れた。
「…好きな人いるんですか?」
「……。」
俺の”ごめん”を聞いても尚、その場から立ち去ろうとしない1年女子は俺を見上げながら呟いた。
「…あ、いいんです!気持ち伝えられて良かったです。」
なぜか質問に答えられなかった。
1年女子は軽く頭を下げるとそのままクルリと背中を向けて去っていった。
好きな人……。
「だから、好きって何だよ…」
1人になった俺は誰に届くわけでもない声を虚しく発して空を見上げる。
そこにあるのは、俺の心とは裏腹に綺麗な青空だった。


