ねぇ、松風くん。



潤くんの告白と、私の気持ち。

どっちにしろ、松風くんには一切関係のないものであって、松風くんにとってこの試合は、特別意味のあるもではないのだろう。


でも、残り時間1分。
どうか最後まで真剣勝負をして欲しい。きっと、潤くんもそれを望んでるはずだから。


「……。」

「優??」

私が何をしようとしているか気づいた菜穂は驚いたように声をあげる。


そして私は口の横に両手をあてて、

「スゥ……ボケっとすんな松風 葵!まだ1分あるぞ!」


大きく息を吸い込んで、これでもかってくらい叫んだ。

たくさんの歓声が行き交う体育館。私の声が松風くんに届くかなんて分からないのに。


叫ばずにはいられなくなっていた。

シャキッとしろ、松風くん。