ねぇ、松風くん。


そう、結局 決勝に残ったのは潤くん率いる2年2組と松風くん率いる2年4組。


どうしてこうなった?
きっと神様なんていないんだ。
いるとしたら最強にドSな意地悪神様に違いない。


「ほらほら、優を取り合う試合が始まるよ!」

「ちょっと!そ、そんなんじゃないから!」


菜穂の言葉に、慌てて否定した私の耳に試合開始を意味するホイッスルが聞こえた。


は、始まっちゃった。

”ちゃんと、”俺”を見ててよ?”
今日の朝、最後に会った潤くんは冗談交じりにそう笑ってた。

この際、潤くんを応援してしまおうか。なんて頭の中をよぎるけれど、目は既に軽やかにボールを奪い、シュートを目指す松風くんを追っていた。