ねぇ、松風くん。



つーか、こんなにも話す機会って少なかったんだっけ?って思うほど、クラスも違えば会う事も少ない。


でも、その事実に気づいたのは佐々木さんに避けられるようになってからだ。


ったく、何してんだか。

そもそも俺があの時、”ごめん”以外の言葉を言えてさえいればこんな事にはなってなかったのかな。


あーーーっ。


「おい、おいって!」

「ん、あぁ。」


1人葛藤する俺の肩を直斗に軽く揺さぶられ、そう言えばこれからスポーツ大会の練習だったことを思い出した。


「ったく、あぁ。じゃねぇよ!とにかく話は後できっちり聞かせてもらうからな!」


直斗には、何だかんだ隠し事は無理そうだな。

俺を置いて体育館に入っていく直斗を見ながらフッと笑いがこみ上げて肩の力が抜けた。