それから……
”私、松風くんが好きなの。”
苛立ちと、緊張と、不安…そんな感情がごちゃ混ぜになったような、
今にも泣きそうな顔した佐々木さんが頭から離れない。
「告白された。」
「なんて答えたの?」
”……ごめん。”
自分で発した言葉を振り返れば、呆れて物も言えない。あんなに泣きそうな顔してた佐々木さんに、咄嗟に出た言葉が
「ごめん。って…」
この後、姉ちゃんが怒り狂ったのは言うまでもない。佐々木さんは弟の俺よりも可愛がられている。
妹が欲しかった姉ちゃんにとって、佐々木さんの存在は妹みたいなもんなのかもしれない。


