ねぇ、松風くん。



今日もバイト。
松風くん、シフト入ってたかなぁ。


会いたくない。
会いたくぬぁいよ〜。

時間を戻したいって、生まれて初めて思った。こんなにも後悔するなんて思ってもみなかった。


「ちょっと、優?どこ行ってたのよ。」


心は土砂降り。

こんな時って親友の声が女神様のように聞こえてくるものなんだね。

「菜穂〜〜〜〜〜!」

「な、なに?泣いてんの?」


目から大粒の雫を溢す私に、菜穂はギョッとして”とりあえず、次サボるよ”と、優しく背中をさすってくれる。


「私、菜穂、好き〜〜!」

「はいはい、いいから歩いて、ほら!」


泣きじゃくる子供と、それをなだめるお母さん。まさにそんな言葉がピッタリなこの状況をもう何度となく繰り広げてきたけれど、

失恋して泣いたのは初めてだ。