ねぇ、松風くん。



…何より。

なんか、悲しい。


私が好きになった人は、こんな他人の告白云々で試合に勝ったり負けたり出来るような人だったんだ。


「松風くんは…何も分かってない。」


私の声は、いつも松風くんにどんな風に聞こえてるんだろう。


「何にも分かってないんだから!」

思ってたよりも大きな声が出て、自分が1番驚いた。


「…佐々木さん…⁈」

松風くんも、いつもよりすこしだけ声に表情をつけて驚いている。


まるで小さい子供をなだめるみたいに、咄嗟に伸ばされた大きな手は少し躊躇いながらも私の頭をポンポンと撫でた。