ねぇ、松風くん。



一体…松風くんはいつから階段にいたのか。どこから私たちの話を聞いてしまったのか。

それによっては、私の松風くんへの気持ちだってバレバレってわけだ。


「……松風くん。今の聞いてた?」


私の問いかけに、”んーん、何にも。”といつも通りの抑揚のない声で答えた松風くん。


それが嘘でも本当でも、松風くんの口から出た”聞いてない”と取れるフレーズにホッとしたのも束の間、


「スポーツ大会。俺のチームが勝ったら、優ちゃん俺と付き合って。」


なぜか潤くんは今度は明らかに松風くんにも聞こえているのを分かっていながら本日2度目の言葉を口にした。