虹色ファインダー


私は男の側に立ち尽くしていた。男の見透かすような目が、居心地悪い。

なんで私、名前も知らないような男に説教されてるんだろう。

イライラがつのる。


「…帰る!カメラ返して!」


私は男からデジカメをもぎ取り、走って公園を出た。

最悪な気分だ。

正直、写真部としてちょっとは写真に自信があった。
だけど見事にへし折られてしまった。

あぁもう、イライラする!
プロだかなんだか知らないけど偉そうに。