虹色ファインダー


滅多に会話のない娘に向かってイキナリ「すまない」って何なのよ。

そんな、しみったれた顔見たくない。


「……何が?」

「ママ達、離婚することにしたの」


私の問いにママが答えた。

息がつまる。
空気が重たく濁ってる。

耐えられずに私はリビングから立ち去った。

瞼にはさっき見た親子の写真がちらつく。


いつかこんな日が来ることは分かっていた。
ただ、私が思っていたより早く訪れたけれど。