翌日私はなんだか急ぎたいような、逃げ出したいような気持ちで公園に向かった。

残された時間を有意義に過ごしたい。

まだ私は愛して写真を撮ることが出来てないもん。
聞きたいことだってまだまだ沢山あるんだから。


だけど……奏次郎との時間が減ってゆくのが凄く恐い。

目を背けてしまいたい。
始めから、奏次郎との時間はなかったみたいに。


だけど私の足は迷うことなく真っ直ぐ進んだ。

公園に入り、いつも奏次郎が居る芝の上にたどり着くと、私は思わず足を止めた。