「おい柚,どこ行くんだよ。」 教室を出ようとした私たちを晴が止める。 「別に。どこでも良いじゃん。 鈍感なお前のせいで悲しむ人が居るんだ。だからお前の傍に居させないためにここを出てくだけだよ」 柚,, 柚の優しさに,涙が出そうになった。 「俺のどこが鈍感なんだよ。」 晴が柚を睨む。 こんなときまで晴は鈍感だ。 「全部だろ。勝手に勘違いして,由宇を無視して傷つけて。何やってんだよ。」 「は?、、、俺は由宇のことを考えて、、、」 「なにがだよ。由宇の話,ちゃんと聞きもしないで。」