「俺も、美奈が好きだ」


アキは真っ直ぐにあたしを見てそう言った。


「え……?」


思わず聞き返してしまう。


「美奈が好きだ」


繰り返される嬉しい言葉に、一瞬にして視界が滲んだ。


「おい、泣くなよ」


アキの手があたしの頭を優しく撫でる。


「だって……」


絶対にダメだと思っていた。


アキはあたしの告白の返事を考えている暇なんてないし、もっと重要な事が沢山あるし……。


「美奈、俺と付き合って?」


アキはそう言い、あたしにキスをしたのだった。