中学校の卒業式 翔太の姿はもちろんない。 周りの誰からも好かれていて、友達も たくさんいた翔太はどこにもいない… 誰もが卒業を喜べる状況ではなかった。 花道を抜けると、お父さんとお母さんが 笑顔で待っていた。 ごめんね……私ぜんぜん笑えないや…。 「 未央… 」 声がして後ろを振り返った。 「 理香… 海斗くん 」