「 だからあなたの目の前でわざと 翔太にくっついたりしたのよ 」 初めて見る彼女の悲しい表情。 ある放課後に翔太に言われた。 " 静華はさ、今まで悩みを話せる友達や 未央と理香のような心から思える親友も いなかったんだって。 だからきっと羨ましかったんだよ。 笑いたい時に隣で一緒に笑ってくれる人 泣きたい時に隣で一緒に泣いてくれる人 それが唯一、稜だけだった。 でもたった1人の親友でもあり、恋人の 稜を一瞬で失ってしまった。 "