今、画面の奥にいるのは、本物のナチなのだろうか?誰か私の知らないナチの偽物ではないのだろうか? ナチの声を聞きながら、私はそんな事をぼんやりと考えていた。 いつものお茶けたナチはそこにはいなくて、真剣に真面目に私に訴えかけて来るナチしかいなかった…。 言いなりに…か。確かにそうかもしれない。私の寝室の天井にある不思議な文字。 【お前はここから一歩も出るべからず。出た場合、世界は再び暗い闇を呼び覚ますであろう。何もせず、何も知らず、このセカイに閉じこるが、世界の均衡を保つであろう。】