「久田くんって、何か変わった人だね
なんていうか、すごく関わりにくい!
あれは、多くの女子を敵に回すタイプだよ」


「もう私達を敵に回してない?」


「そう?確かにさっきは言い過ぎだったよね」


久田くんの話をしながら、購買に着いた私達は自販機で飲み物を買った。

亜希がオレンジジュースで、私は炭酸飲料。
数字が揃ったらもう一本当たるらしいんだけど、こういう時に限って当たってしまう。


「咲!やったじゃん!
もう一本買えるよ」


「どうしようかなー、こういう時に限って悩む」


「コーラにしたら?
久田くん好きそうだし」


「え?何で久田くんが出てくるの?」


別に喧嘩したわけではないのに、まるで仲直りさせようとしている亜希。

久田くんに飲み物あげたら、逆に仲こじれないかな?