彼は夢人

「バーカ!何期待してんだよ?」

そう言った彼は、私の額にでこぴんした。
軽く額に痛みが走る。
それとあれ、いつもの彼と声が違う。あの優しい声から、ドエス声に変わった。


もう夢から覚めちゃったのだろうか…?

そう思った私が目を開けると、目の前には制服姿をした夢の彼がいた。


やっぱり夢から覚めていなかったんだ。



そう思っていたのに・・・



「あのさ、キスとか声に出して何やってんの?
ここさ、学校なんだけど
俺の自己紹介も聞かないでさ、まじ何なの、お前」


学校ってどういうこと!?
まさか私、学校で寝ちゃってた?



それなら何で夢の彼がいるの…。


「あのーあなたは?」


「あぁー俺?
俺は今日から転校してきた久田海斗(ヒサダ カイト)だけど」


って、えー!!??


今日からこの学校に転校してきた?あの夢の彼が?



私が恋心を抱いていた彼が、まさか現実に・・・



これから私はどうなっちゃうの…。