「何で私の夢の中にいつも現れるんですか?」

そう問うと、彼は少し悩ましい表情を浮かべ

「お腹すいた」

と お腹をさすりながら私の方をしきりに見てきた。


お腹すいたって、ここ夢の中なんだから、食べ物を思い浮かべれば沢山出てくるよ。


「あの、ここ夢の中ですよ?」

「あのさ、夢の中とかよく分かんないし、てかさ!
どうしたら食べ物くれるの?」


「いや、それは………」

私が彼にそう尋ねられ、おどおどしていたら

彼はふと何かを思い出したかのように・・・



「分かった」

そう一言だけ男らしい声で呟き、私に接近してきた。



私の頬は次第に赤らむばかり。


いつもと違う展開に胸がドキドキ。


これってまさか…


キ、キスですか!!??