虹色研究部 - ニジケン -

「さぁさぁ! 早速ヘアメイクの練習に取り掛かりたいから、男達は少し退けててー」


和田先輩は重そうに持ち上げた大きなメイクボックスを、ドスンッと机の上に置いた。


「そ、それ自前ですか?」


「そうよー。女の子は綺麗になる努力を惜しんじゃダメなんだから! 乃季ちゃんも可愛さに磨きを掛けてあげるから、安心して私に身を任せてね」


和田先輩は私をパイプ椅子に座らせると、私の前髪を上げて頬をスッと撫でた。

大きな目を細くして妖艶に笑う彼女は、確かに美しい。


「……紀香が身を任せてとか言うと、危険に聞こえる」


國枝先輩の冗談めかした言葉に、私は下手くそな苦笑いを浮かべた。