虹色研究部 - ニジケン -

「……ぐっ、確かにそれも悪くはないわね。燈はどっちがいいと思う?」


渋い顔をしながら二枚のワンピースを見比べる和田先輩は、國枝先輩に問い掛ける。

國枝先輩はなぜかご機嫌そうに鼻歌を歌いながら、二枚のワンピースをじっくりと眺めると、今度は私を見つめた。

着た姿をイメージしているのか、見透かす様な視線に恥ずかしさを覚えて、思わずふいと目を逸らした。


「俺は……こっちかな」

「えぇー!!」


和田先輩の悲鳴が響く。

國枝先輩が選んだのは、蘭先輩がチョイスしたニットソーワンピースだった。


「わかってるな、燈」


蘭先輩は無表情でハイタッチをする。何やらわかり合ったらしい。


「仕方ないわね。とりあえず衣装はそれでいいわよ」


和田先輩は悔しさを滲ませた長いため息をつく。

名残越しそうにシフォンワンピースを見つめた彼女は、ソファーにドカッと腰掛けた。