かわいいあなたにマフラーを

「わたし、笹野君にマフラー編みたいな」

「え……?」

さっき、楽しそうにマフラーを編んでいた静谷を思い出す。
俺のことを思って、俺のために編んでくれるの……?

喜びに浸っていると、すまなそうに声をかけられた。

「ご、ごめんね……?
やっぱりいきなり手作りの物なんて、重いよね……?
やらないよ、うん」

すまなそうに悲しそうに、彼女は俺に謝る。
返事が遅かったから、誤解をさせてしまったようだった。

「ち、違う!
嬉しすぎて……!
本当に、作ってくれる、の……?」

俺のために、マフラーを?

「う、うん、迷惑じゃなければ……。
作りたい、な」

控えめな彼女に、笑が溢れる。