君の幸せ、ただそれだけを。上









教室に入ると、


ぱっと目に入ってくる満面の笑みで香菜と瞬に何かを話してる星也。







…ほら。



傷ついてなんて、、いない。



胸が苦しくて悲しくなんて、、、

なってないから。






「彩香ー!


ちょ聞いてまじでやべーんだけど!」






「…どうしたの?


なに、悠ちゃんのこと?」





「に決まってんだろ!


土曜日さ、…」






息する間もなく、弾丸のように話し出す星也。





その内容は、


あたしが今1番聞きたくない話。





それを嬉しそうに話す星也のことが少し、

遠い人に思えた。





あたしが星也の話を聞いてるフリで聞き流してることを察したらしい香菜は、




「彩香、大丈夫?


朝彩香が来るまでもずっとこんなんだからたぶん今日ずっとこの話するかもね。





彩香、まだ星也のこと、、」




と小さな声であたしに話しかけた。