君の幸せ、ただそれだけを。上








今もっと好きになったところで、



星也が振り向いてくれる可能性なんてないのに。






なんでだろう。




それでもやっぱり星也が好き────。








「なにもどこにも優しさの欠片もねぇよ。




彩香。


俺、彩香のこと好きだから。





…ごめん」







「なに謝ってんの!



星也悪いことなんてしてないじゃん。





…もう1限目始まったよなー。



ちょっとあたし、


違うとこ、行くね」





ここにあたしが居たら、



たぶん星也は気まずいだろうから…。