君の幸せ、ただそれだけを。上







「え、うち?


いや別にうちは…」







「えちょ、

あたし話したのにー…」




「あ、慶斗先輩?だっけ?



あそこにいるくない?」






あそこ、と香菜が指さしたのは、



校庭。





たぶん短距離走がもう始まってるんだろう、慶斗先輩がいた。





しかも出番はもうすぐ。






香菜に逃げられた感はたっぷりだけど、




応援しなきゃだから。