君の幸せ、ただそれだけを。上








「あ、あの、

借り物競走のことなんですけど…」




「ん?どした?」






「前慶斗先輩言ってましたよね?



借り物には"好きな人"が出たりするって。




んでもしあたしのときに出たらって話なんですけど。





…そんとき慶斗先輩のとこ行ってもいいですか?



行ける人いないんで」





「おー別にいいぜ」



「ありがとござます!」





「お前好きなヤツいねぇの?」






「えーっと…。

いるのはいますね…」





「…誰?」




「リレー出場する人は、もうすぐ出番なんで話すのやめてくださーい。



出るときは言うんで、

そしたらすぐ1年生から出てくださーい」




あーもうすぐだ。



緊張やば。





ちゃんとクラスごとに並びなおし、


出番を待つ。







前にいる星也からのバトン。



受け取るのに絶対失敗したくないな。




…なんて、


星也と少しでも関わるとこばっかし、




考えては心配してる。







なんでだろーな。



やっぱし星也への気持ちはまだ全然消えてないんだな。