「あ、あの、
借り物競走のことなんですけど…」
「ん?どした?」
「前慶斗先輩言ってましたよね?
借り物には"好きな人"が出たりするって。
んでもしあたしのときに出たらって話なんですけど。
…そんとき慶斗先輩のとこ行ってもいいですか?
行ける人いないんで」
「おー別にいいぜ」
「ありがとござます!」
「お前好きなヤツいねぇの?」
「えーっと…。
いるのはいますね…」
「…誰?」
「リレー出場する人は、もうすぐ出番なんで話すのやめてくださーい。
出るときは言うんで、
そしたらすぐ1年生から出てくださーい」
あーもうすぐだ。
緊張やば。
ちゃんとクラスごとに並びなおし、
出番を待つ。
前にいる星也からのバトン。
受け取るのに絶対失敗したくないな。
…なんて、
星也と少しでも関わるとこばっかし、
考えては心配してる。
なんでだろーな。
やっぱし星也への気持ちはまだ全然消えてないんだな。

