そこには、君が







「もう、寝るか」




「うん、おやすみ」





意識を手放そうと思うのだけれど、


どうしても目を瞑ってしまえば


明日がやってくる。


止められないと分かっていても、


足掻いてしまう。






「目を瞑れ」





「…バレた?」





「俺も開けてるから」






同じ気持ちであるかのような、


同じ行動に胸が締め付けられる。


明日が来なければいいなんて、


自分でした選択に少し後悔しかけている。







「早く明日になればいい」





だけど。


大和の一言で全てが変わった。






「どうして?」






明日が来なければいいと思う私を、


たった一言で救ってくれる。







「明日が積み重なれば、いつかは今の寂しさとか苦しさは終わりが来る」





「うん…そうだね」






私は目を瞑ることが出来た。


明日が来なければ、


今後の私たちも存在しない。


明日が来ることで、


何年後かになり、


離れている状況にも終わりがくる。






「一緒に目を開けて、瞑って、毎日を乗り越えれば、いつかの日になるだろ」





「大和、ありがと…」






すっと、意識が遠のく感じがした。


夢の中で私は笑っていて、


楽しそうに自転車に乗っていた。


初め重かったペダルが急に軽くなり、


快走している私がいた。