そこには、君が






「凛、頑張れよ」





「大和くんもね」






誰より早く新生活がスタートする凛に、


大和なりにエールを送っている。







「俺も応援してほしい」





「京也はいい。凛の近くにいれるとか、何も怖いものないじゃん」






甘えてくる京也に私は塩対応。


私だってみんなの側で学んでいけるなら、


何も苦なんてないもの。







「じゃあ、みんなまたね」






凛の言葉を皮切りに、


私たちは別れの言葉を告げずに、


それぞれの道へ歩いた。


それでももう一回凛の顔が見たくて、


振り向いたら遠く向こうの先で


凛と京也が振り返っていた。







「りーん!絶対連絡するからー!」





その私の叫びに返ってきたのは。






「あすかー!愛してるよー!!」






大きな愛の叫びだった。


必死に手を振りながら帰路に着く。


横でブツブツと「愛してるは違う」と


文句を言っている大和のことは、


無視し続ける始末だった。