「受付はこちらでーす」
大ホールの前に、
名簿を並べて確認している
人たちが笑顔を振りまいていた。
きっとみんな大学生。
男の人も女の人も、
みんな素敵だ。
だけど。
「こんばんは」
「どうも」
徹平さんと柴崎さんが、
受付の人に声をかけると。
「珍しい、2人が参加だなんて!」
「一生に飲もうよ!」
「二次会行こうぜ!」
さっきまでそこにはなかったのに、
急に出来た人だかり。
「いや、悪い」
「行けない」
徹平さんたちは私たちの元へ
近寄ると、不自然に手を握り。
自慢げな顔で。
「約束あるから」
そう言い切ると、同時に
女子の悲鳴にも似た声と、
男子の嘆きにも似た声が、
響き渡る事態になってしまった。
「中入ろ」
「あ、はい…」
背中に痛い視線を感じながらも、
ホールの中へ侵入。
中には、丸いテーブルに、
真っ白なクロスがかけられ、
まさに今からパーティが行われる
様に仕上がっていた。
立食仕様に、会場の真ん中には、
次々に料理が並べられていく。
「ね、明香。超美味しそうだよね!」
「うん。ケーキもあるよ!」
色気より食い気。
そこが、大学生の美女たちに
勝るところ。
「取ってきていいですか?」
「うん。行っておいで」
パーティがスタートし、
色んな人が交錯していく。
徹平さんの話の通り、
両親連れてくる人や、
他学の同姓友だちを連れて
くる人がたくさんいるおかげで、
私たちだけが浮くことはない。
「次、何食べる?」
「そろそろデザートいっちゃう?」


