あたしは急いで周りを見回す。 --人はいない。 (ピンチだ……………) 「…そんなあからさまに嫌な顔すんなよ。…莉愛」 「先輩。…か、顔近いです…」 そういうあたしの顔の横には手。 足の間には先輩の足がねじ込まれていて逃げることができない。 こ、これは…いわゆる壁ドン?!