そんなこと…。 「いきなり言われてもわかんないよっ。でも」 「でも?」 「うっ、なんでもない」 こんなことってある? 私は、気付いてしまった。 神野君が、私を好きだなんて。 一応、私は今まで好きな人も彼氏もできたことがないけど。 あ…、だから神野君は私の名前を知ってたんだ。 図書室で最初にあった時に、名前を呼ばれた。 わたしのことを前から知ってたんだ…。