キミが好き~ツンデレ男子の愛し方~


耐えられなくなったあたしは、黙って教室から走り去った。


門から出てもあたしは走り続けた。


信じられなかった。


…信じたくなかった。夢だ。きっと夢だ。


そう思っても溢れ出る涙は止まることを知らない。


気づけば家の前に着いていた。


どこをどう通って帰ってきたのかも分からないほど、あたしは混乱していた。


音楽を聞いてても、ご飯も食べてても、生きた心地がしない。


そう、まるで人形のようだった。