--何時間たったんだろうか。 明るかった空も暗くなりかけている。 あたしが泣いている間、璃玖は何も言わず、ただあたしを抱きしめていた。 まるで、あたしの心の傷も包み込んでくれるかのように優しく。 --あたしが落ち着きを取り戻したのは空が完全に暗くなった頃。 「落ち着いたか?」 「うん、ごめんね…。ありがとう」 「いや。もう無理すんなよ?辛くなったら…いや辛くなる前に俺にはちゃんと言え。いーな?」