「中学生だったんだねー。あたし、てっきり同級生だと思ってたからびっくりしたよー。名前は?なんてゆーの?」



「………」



これまた見事に無視。


それから何度も話を振ったが、男の子が返事を返してくれることはなかった。



(もう何言っても無駄かな…。諦めよう。角曲がったらもう家だし。


あーでも、1回だけでも声聞いてみたかったな…。せっかく会えたのに)



喜んでいたのが馬鹿みたい。


そう思いながら角を曲がろうとしたその時。