「あー、佐藤なら心配ねぇ。蓮が送ってくって言ってたから」
「そうだったんだ」
いつの間にそんな事になってたんだか…。
まぁいっか。
「じゃぁ教室戻るな。おいっ蓮!そろそろ戻ろーぜ」
璃玖の言葉に蓮くんはこちらを向いた。
「そうだな。じゃぁね、陽菜ちゃん。また後で」
そして2人は校舎の中に消えていった。
残されたあたしと陽菜は話しながら2人を待つ。
「梨子。陽菜決めた!蓮くんを彼氏にする!」
突然陽菜がそう言ってきた。
……まぁ、だいたい予想はついてたけどね。
「そうだと思ったよ。陽菜の顔がいつもと違ってたから」
「え!うそ!顔に出てた?どんな風に?」



