残りの時間は4人で話して、遊んで回った。
時間経つのって楽しい時はあっという間なんだな…。
そんな事を考えながら陽菜と蓮くんの方に目をやると、連絡先を交換しているところだった。
陽菜と蓮くん、今日初めて会ったとは思えないくらい仲良くなっちゃったな。
「お前、この後用事あんの?」
陽菜たちを見ていると、隣にいた璃玖が声をかけてきた。
「いや、特に何もないけど。どうかした?」
「…じゃ、一緒に帰ろーぜ。高校離れてからこーゆー機会もなかなかないし」
「そうだね。いいよ」
断る理由もないあたしはもちろんOK。
「わかった。ちょっと待っててもらうようになるけど…平気か?」
「全然大丈夫だよ。あっでも、途中まで陽菜もいるよ?」
陽菜の存在すっかり忘れてた。
…ごめん、陽菜。



