キミが好き~ツンデレ男子の愛し方~



「べ、別に何もないよ。さ、何食べよっか!」



そう言って蓮くんと陽菜を見ると、何やらニヤニヤしている。


……何だろ。


訳が分からないまま、あたしたちは再び移動を始めた。



「あれ、いい感じだな」



「梨子が照れてるー!めずらしっ。2人くっつけばいいのに~!」



2人がこんな話をしていたなんてあたしは知るはずもなかった。









文化祭を回ること4時間。


今の時刻は3時半ぴったり。



「もう3時半だ。そろそろ終わる時間?」



あたしの言葉に3人はびっくりした表情。


時間の経過に驚いているんだろう。


あたしも時計見るまでこんなに時間経ってるなんて思わなかったしね。