「…あたしも今全く同じこと思ってた」



「だよねぇ…」



あたしちの前にある門には“ようこそ!白高祭へ”という看板が立てかけてあり、中はわいわいと賑わっている。


カップルで回っている人、子連れの家族、他の制服を着た生徒など、たくさんの人で埋め尽くされていた。


あたしはそれを見て、早く入りたくて仕方がなくなったので、陽菜と一緒に《受付》と書いてあるテーブルに向かった。


チケットを渡し、パンフレットを受け取る。



「2名様ですか?」



「はい」



「どうぞ~。楽しんでいってくださいね!」



「ありがとぉございます!」



そんなあたし達の元へタイミングよく璃玖と蓮くんがやってきた。



「無事来れたんだな」



「1週間とちょっとぶり、梨子ちゃん。それから初めまして。えっと………」