彼がそう言い終えたと同時に友達が土井くんを呼ぶ声が聞こえた。
「悪い!すぐいく!」
土井くんは友達にそう返し、もう一度あたしに体を向けた。
「最後に1つだけ言わせてほしい。俺…中2の時からずっと桜庭が好きだった。あの時守ってやれなかった俺を許してくれてありがとう。じゃーな!」
………う、うそ…。
突然の告白に驚くあたし。
「あたしも…!あたしも土井くんが大好きだったよ…っ」
あたしは土井くんが立ち去ってしまう前に中学の時ずっと言えなかった思いを土井くんに伝えた。
土井くんがあたしに伝えてくれたようにしっかりと。



