(もう!梨子…。どこにいるのぉ) そう思いながらあたりをキョロキョロと見回していると、廊下の向こうから梨子が歩いてくるのが見えた。 やっぱり梨子は1人だった。 陽菜はすぐに梨子の元へ行き、一言 「梨子。大丈夫?」 そう問いかけた。 そんなこと聞いたって大丈夫じゃないの分かりきってるのにね…。 (あーあ。失敗しちゃったかなぁ…)