未散との飲みもお開きになった12時前。 宗汰から電話がかかってきたことに気づいた。 宗汰からの電話は、 尚くんの命日以来だな…。 気まずいけど、 無視する訳にもいかないと折り返すことにした。 電話はすぐに繋がった。 「もしもし宗汰? どうしたの?」 〝今どこ?〟 「え? 家の最寄りから3駅すぎた駅前の居酒屋…。」 〝迎えに行く。〟 「いいよ! 帰れるし。」 〝行くから。〟 そう言って電話が切れた。