撫でる(叩く?)手が頭の上に置いたままふと止まった。 「なつめ、 なんかあったら呼べばいいからな?」 「ありがと。 大丈夫だよ。」 本当は大丈夫じゃないか…。 顔は引きつってないつもり。 「…。 大丈夫っていうお前は、 大抵無理してる…。」 図星を突かれ、 何も言い返せない。 「…やっぱ今日は泊まる。」 そう言うと宗汰は靴を脱ぎ、 リビングに向かった。